目の前のオンナの会話に本日何回目の溜め息をつく
会話の相手は彼氏の俺じゃなくアキだということに腹立たしさを覚える。
…ちったあ自覚ってもんがねぇのか、コイツには
「あはは、それはやりすぎですよ、明彦先輩」
あき、ひこ……?
コイツはアキのことを名前で呼んでるのか、?
俺のことは確か…荒垣先輩、だったな……
…………………。
「そうか?これくらい体造りの基本だと思ってたんだが……」
「いや、多分やりすぎだと思いますよ、ご飯にプロテインは流石にね」
あははと呑気に笑う●●●に頬を緩めるアキ。
これじゃあどう見たって●●●とアキがデキてる様に見えんじゃねぇか…
はあ、
「じゃあどうすればいいんだ?」
「んーじゃあ今度、聞いときますよ。そういうの詳しい子いるんで」
だんだんとイラつきが溜まっていく
どろどろ、と心の中で渦巻く感情が顔を覗かせる
おい、●●●、
そろそろ引いとかないと後悔するぞ
「ああ、サンキュ」
「はい、私にも作れそうだったらご馳走しますね!」
「ハハっ、それは楽しみだな」
「頑張りますねー!えへへ」
もう限界だ
そう感じた俺は強く●●●の腕を引っ張って抱き抱えた。
「うわあ!」
「●●●!?、どうしたんだ?シンジ!?」
「どうしたもこうしたもねぇ、人の女、口説いてんじゃねぇ」
●●●を抱き抱えたまま俺はアキににらみつつそう言い残しリビングを後にした。
「ちょっ、どうしたんですか、荒垣先輩っ…!?」
じたばたと腕の中で暴れる●●●。
……チッ、ぎゃーぎゃーうるせぇな
その煩い口を黙らせるために俺は無理矢理、唇を重ねた。
急なことに驚き頬を染める●●●を見て
俺は妙な優越感にひたった、
まあ所詮、嫉妬というやつだろうが
その間、俺も相当末期だな、なんてことを頭の端に置きつつ
部屋に帰って一体、●●●に何をしてやろうか、と抱き締める手をきつくした。
脳内暴走注意報
(余裕がないのはいつものことだ)
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星影さまからの相互記念です
荒垣先輩かっこいいWILD!